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はじめに
美容に関心のある女性であればプラセンタを試してみたいと思っている方も実際に多いかもしれません。美容面での効果ばかりが注目されがちなプラセンタですが、近年では健康面や精神面での効果も注目されつつあります。そんなプラセンタですが試しに口コミを見ると、「プラセンタを飲み始めてから太った」という声もちらほら見かけます。
この記事ではプラセンタで太る原因とその改善法について解説します。これまで一度もプラセンタを試したことのない方も、この記事を読んで今一度プラセンタに挑戦してみてはいかがでしょうか。
1.プラセンタの主な効果
胎盤由来であるプラセンタは、豊富なアミノ酸やビタミンなどとともに成長因子を含んでいます。この成長因子によって成長ホルモンが活性化され、さらには細胞自体が活性化されることにもつながります。細胞レベルからゆっくりと働きかけてくれるプラセンタの主な効果としては、以下のようなものがあります。
1-1.美容面
美容面での主な効果としては以下のようなものがあります。
①コラーゲン生成でシワを改善できる
②活性酵素を除去して肌トラブルの改善に役立つ
③肌の保湿力を高める
④美白効果がある
⑤抗炎症作用でニキビなどを抑える など
1-2.精神面
精神面での主な効果としては以下のようなものがあります。
①ストレス耐性を向上させる
②自律神経のバランスを調整する など
1-3.健康面
健康面での主な効果としては以下のようなものがあります。
①生理不順を整える
②生理痛を和らげる
③免疫力を向上させる
④血行を促進して冷え性や肩こりを改善する など
上記の内容からも分かるように、プラセンタは実にさまざまな効果をもたらしてくれます。ホルモンバランスの影響によっても体調が左右される女性にとっては、本当に嬉しい効果ばかりが入っています。そんなプラセンタですが口コミの中にはプラセンタの使用による体重増加を報告する内容も散見されます。
次章ではプラセンタによって太ることの真偽について解説していきます。
2.プラセンタで太るって本当?
美容面だけでなく健康面でも良い影響を与えてくれるプラセンタですが、プラセンタを利用している方の口コミを見るとそのデメリットもいくつかあるように思えます。美容に関心のある女性では特に見過ごせない口コミでもあるのが、プラセンタで太ったというものです。
女性としては太るという前提があるものを安易に試したくない気持ちの方が強いですが、実際にはどうなのでしょうか。
2-1.プラセンタ自体で太ることはない
結論から言うと、プラセンタを摂取したからといって太るということはありません。ただし体に変化が起こることで太る可能性は十分あります。具体的にどういうことなのか、簡単に説明してみましょう。
プラセンタは細胞レベルで活性化させるため、まず体の新陳代謝が良くなります。新陳代謝が良くなるとその分脂肪も燃焼されやすくなります。そうなるとエネルギー要求量が増えるため、体がより多くの食べ物を欲するようになり食欲が増進されます。
ここで食欲が増したからといっていつも以上に食べてしまうと、消費カロリーで賄いきれなかった余分なカロリーは体に脂肪としてついてきます。つまりプラセンタで太るというのは新陳代謝の向上による食欲増進が原因と言えるでしょう。
プラセンタを摂取すると新陳代謝が活発になるため、脂肪が燃焼されやすい状態になり痩せやすくなります。ただし食欲に任せて食べる量だけを一気に増やしてしまうと、運動量を増やしている訳でもないので消費カロリー分を簡単に上回ってしまうことがあります。食欲が増したらその分食べたくなってしまうことは体のメカニズムとして仕方のないことではありますが、プラセンタによる食欲増進で太らないように気をつけることはできないのでしょうか。
2-2.プラセンタで太らないための対策
プラセンタを摂取する上で太らないための対策としては、以下のようなものがあります。
①プラセンタの量を減らす
食欲増進の度合いも人によって違いますが、どうしても食欲を我慢できないようであればプラセンタの量自体を減らすというのも一つの方法です。プラセンタの量を減らせばそれだけ脂肪の燃焼量が減るため、食欲を抑えやすくなる可能性はあります。
プラセンタ自体は健康食品扱いとなるため、一日の摂取量を減らしたからといって効果が失われるものではありません。自分の体に合わせて量を調節することで、より長くプラセンタを続けやすくなります。
②食物繊維の多い食材を選ぶ
食欲が増した状態でプラセンタの量を減らしたくない場合には、食事の内容から変化させてみるといいかもしれません。例えば食物繊維の多い食材を選ぶことで、噛む回数が多くなり満腹中枢が働きやすくなります。
また食物繊維の多い食材でも、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とがあります。これら2種類の食物繊維を上手に活用することで、お通じが整うだけでなく栄養の消化吸収を抑えることもできます。
③低脂質の食材を選ぶ
食物繊維の多い食材を選ぶことはもちろんですが、それ以外にも低脂質の食材をなるべく選ぶことも大切です。脂質が多いとカロリーも比例して高くなるため、肉類の中でも脂身の少ないものを選ぶといいでしょう。
④低糖質の食材を選ぶ
脳を働かせるために糖質がある程度必要なことはもちろんですが、糖質が体内に過剰に残ってしまうとインシュリンによって脂肪に変わって蓄積されてしまいます。糖質制限をしなければならない程ではありませんが、低糖質の食材を選ぶことで太る可能性を少しでも低くすることができます。
⑤運動量を多くする
ダイエットする上で最も忘れてはならないのが運動量を上げることです。運動量を上げればその分消費カロリーが増えるため、食べる量が少しくらい増えたとしても太りにくくすることができます。
運動と言っても程度によりますが、軽いものであればウォーキングや踏み台昇降から始めてみてもいいでしょう。ダイエットを効率良くするだけでなく健康維持のためにも、運動を取り入れてみることをおすすめします。
⑥入浴時間を長くする
運動を取り入れることの他にも消費カロリーを増やす方法として、入浴時間を長くするという方法があります。入浴時間を長くするのであればぬるま湯に腰のあたりまで浸かる半身浴がおすすめです。お風呂を長く浸かれば新陳代謝が良くなるだけでなく、筋肉をほぐして疲れが取れやすくなる効果も期待できます。浴槽に自分の好きなアロマオイルを垂らしかつ自分の好きなことをしつつ入浴すれば、日々の疲れを癒すリラックスタイムに早変わりです。
プラセンタを摂取して太りやすくなるというデメリットを解消するためには、上記のような対策が有効です。またプラセンタを摂取し始めてからわずかにだけ体重が増えたというのであれば、骨密度の上昇や筋肉量の増加による体重の増加であることも考えられます。
次章ではプラセンタ摂取によるその他のデメリットについても紹介しておきます。
3.その他のデメリットについて
プラセンタに興味のある方でも、口コミの中に書かれたデメリットが気になりなかなか始められないという方もいるかもしれません。この章では最後に、プラセンタ摂取によるその他のデメリットについて併せて解説しておきます。
3-1.ニキビが出来やすくなる
プラセンタは性ホルモンそのものではありませんが、性ホルモン様の働きをすることがあります。性ホルモンは皮脂の分泌を盛んにするため、乾燥肌の方であればお肌がしっとりしてきますが脂性肌の方では要注意です。
もともと皮脂分泌が盛んな方だとお肌が脂っぽくなり、ニキビが出来やすい状態になってしまいます。また若い女性の方でも皮脂分泌が多くなり同様の状態になることが考えられます。そういった方は特に洗顔を念入りにし、場合によっては基礎化粧品も新たに選び直すことも視野に入れる必要があるでしょう。
3-2.アレルギーになることがある
プラセンタにはアミノ酸が含まれることは前述しましたが、そのアミノ酸はタンパク質であるために体質によってはアレルギー反応が出てしまうことも実際にあります。アレルギーの主な症状としては皮膚のかゆみや発疹、発赤などがあり、時には発熱することもあります。
ただプラセンタ摂取によりアレルギー反応が出た場合には、どの動物由来のプラセンタであるかによっても変化することもあります。例えば豚由来のプラセンタでアレルギー反応が出た方であっても、馬や羊由来のプラセンタにすることでアレルギー反応が治る可能性もあります。とはいえアレルギー反応が出てしまった場合にはプラセンタの摂取を中断し、なるべく無理はしないことが肝心です。
3-3.生理痛が酷くなる
プラセンタは性ホルモン以外にもさまざまなホルモン様の働きをすることがありますが、その人の感受性次第では生理痛が酷くなることも考えられます。これと関連する話では生理時の出血量が増えるというものもあります。また女性の場合では子宮筋腫が大きくなる可能性もあります。
医療の現場でもプラセンタが利用されますが、この医療用プラセンタは女性の更年期障害の治療において高い効果を発揮することが実証されています。そのため生理の出血量が多くなる方もいれば、その逆に出血量が少なくなったり痛みが緩和される方もいるようです。
プラセンタを摂取したからといってこれらの症状が必ずしも出るとは言えませんが、日々プラセンタを使う中で自分の体調についても十分に配慮しておくことが大切です。
まとめ
美容面の効果はもちろん女性にとって嬉しい作用をもたらしてくれるプラセンタですが、その人個人の体質次第では何らかのデメリットが出る可能性がないとは言い切れません。体調が悪くなった時点でいったんその使用を中断し、どうしてもデメリットのような症状が治らない場合には使用を止めることも必要です。