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妊活と不妊はどう違う?私の妊活・不妊体験記

日本で「妊活」という言葉が定着するようになったのは、女性の結婚年齢が高齢化したことが原因だといわれています。
結婚年齢が遅くなればなる程、妊娠する確率は下がります。そのため、なかなか妊娠できずに悩む人たちの間で「妊活」が注目を集めるようになったのです。

私にも妊活していた時期がありました。やがて妊活は不妊へと変わっていきました。

妊活の定義は「妊娠に対する正しい知識を知って、妊娠するために自分の体の状態や生活スタイルを整え、活動すること」です。それに対して不妊は「妊娠を希望している夫婦が結婚後1年経っても妊娠できない状態」のことをいいます。

妊活も不妊も子供が欲しいと願うことは同じです。しかし「妊活中」と「不妊治療中」はかなり違います。妊活から不妊へとハッキリと境界線を引かれた時、私の心も大きく変わってしまいました。

妊活とは

結婚したら子供ができるのは、当たり前のことだと思っていた私。それが間違った認識だと気づいたのは結婚後のことでした。

私は韓国人の夫と結婚し、韓国で暮らし始めました。最初の1年間は異国での生活に慣れるのに必死で、妊娠を先延ばしにしていました。そろそろ子供が欲しいと思った頃には30代になっていた私は、妊娠するために次の3つのことを始めました。

・毎朝基礎体温を測り、排卵の周期を知る
・身体を冷やさないように気をつける
・栄養バランスの良い食生活を心がける

しかし、1年経っても妊娠できませんでした。当時は「妊娠を望んでから2年経っても妊娠できない状態」というのが不妊の定義だったので、もう1年待ってみましたが、一向に妊娠する気配はありませんでした。

妊活から不妊へ

妊娠を望んでから2年経っても妊娠せず、焦り始めた私は産婦人科を受診しました。子宮や卵巣の状態を検査したのですが、大きな問題はないということでした。そこで夫にも検査してもらったのですが、ここで意外な事実が判明しました。妊娠できない原因は夫にあったのです。精子の数が少なく、運動率も低下しているという検査結果でした。

私もショックを受けましたが、夫もかなり衝撃を受けた様子で、帰りの車の中では一言も話しませんでした。この日から夫との関係が少しずつギクシャクしていきました。

不妊の克服

当時の夫には具体的に治療できることはなく、病院ではタバコやお酒を控えるようアドバイスを受けただけでした。漢方病院にも行ってみましたが、ニンニクを食べたらいいとか、韓薬を飲むことを薦められた程度でした。

儒教思想の影響が強い韓国では、結婚した夫婦には子供がいるのが当たり前という考えが強いため、子供がいない私たちは周囲の人たちから不思議がられ「どうして子供ができないの?」「まだ作らないの?」と言われ続けました。私は周囲の人たちのささいな言葉で傷つき、ストレスを受け、人と会うのが怖くなっていきました。どこにも出かけず、誰にも会わずに過ごすようになってしまいました。

そんなある日、イライラしていた私はささいなことがきっかけで夫にひどいことを言ってしまいました。
「子供ができる人がうらやましい。私も子供が作れる人と結婚すれば良かったな・・・」
私の言葉に傷ついた夫は家を出て行ってしまい、私は猛烈な自己嫌悪に襲われました。

お互いこのままでは夫婦関係が壊れてしまうと思っていました。しばらくして帰ってきた夫と私は、本音で話し合いました。
「もし子供ができなくても、二人で仲良く暮らしていこう。周囲の人がどう言おうと二人が楽しく暮らせれば、それでいいじゃないか。ストレスを受けて暗い顔してても体を壊すだけだよ。子供のことは努力すれば道が開けるかもしれないし・・・」
夫の言葉で、私は周囲の人の言葉を気にしないことにしました。それからは子供のことでストレスを受けるのはやめようと思い、夫婦で映画を観にいったり、旅行にいったりしながら楽しく過ごせるよう心がけました。

それから1年程して、私は自然に妊娠することができました。

韓国の妊活事情

私が暮らしている韓国の妊活事情について説明したいと思います。韓国でも日本と同じように結婚の高齢化が進んでいます。

韓国での妊活は儒教文化の影響を受けています。韓国人は親や兄弟といった血縁の関係を大切にします。以前と比べるとだいぶ変わってきたものの、男性は家を継がなければならないという考えが今でも根強く残っています。女性は結婚したら子供を産むのが当たり前だと考えられており、特に男児の誕生が願われるため、かなりのプレッシャーがあります。

韓国でも不妊治療をしている夫婦が増えています。不妊治療は専門の医療機関で受けることが多いですが、漢方(ハンバン)という方法に頼る人もいます。韓国には漢方病院があり、針治療やカッピングの治療を行ったり、漢方薬や韓薬(ハンヤク)と呼ばれる液体状の薬を飲んだりします。漢方での不妊治療は薬で治療するというより、漢方の力を借りて妊娠しやすい体質に改善するというものです。漢方病院の治療で、冷え性や生理不順などの問題が解決されて妊娠したという女性もいます。

まとめ

妊活の期間、そして長く辛い不妊の時期を経て産まれてきた娘は今年、中学生になりました。今は妊活・不妊で苦しんでいた頃が嘘のように、夫と娘との生活を楽しんでいます。

私が妊娠できたのは、食生活を気をつけたことや適度な運動をするようになったこと、ストレスをためないようにしたことなどが考えられますが、一番の理由は子供が欲しいという固執から心が解放されて、自由になれたからではないかと思っています。

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