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【体験談】ひどいつわり期に私を助けてくれたトマトの話

 もっとからだにおいしい野菜の便利帳(高橋書店出版)には、一番最初にトマトが4ページにわたり説明されています。他の野菜は1~2ページの説明であるので、トマトのページ数の多さが目立ちます。キャッチコピーに「ガンや老化を予防するすぐれた栄養食材」と記されており、トマトの主な効用である、ガン予防効果や動脈硬化予防、高血圧予防、便秘解消、美肌効果、疲労回復効果、肥満防止などさまざまな効果をさらに上げるための食べ合わせや料理なども詳しく載っていて、この本の著者がトマトの説明に力を入れているのを感じます。

きっかけ:トマトしか食べられない

 今まで全くと言っていいほどトマトに興味がなかった私が、興味を持つきっかけになったのは、ひどいつわりを経験したことでした。つわりは妊娠一ヵ月を過ぎた頃から出産まで続き、食べては吐き、食べては吐きの繰り返し。噛んで飲み込むという行為が非常に苦痛でした。
水すら吐いてしまう状態で、定期的に点滴を受けに通院する日々の中で、比較的口にしやすいものは果物のようなさっぱりしたものや酸味があってみずみずしいトマトでした。

妊娠中に必要な栄養って?

そんな私を旧友がとてもを心配してくれており、彼女は自身が妊活中だということもあり、私よりもよく勉強していて色々と教えてくれました。
彼女曰く、妊活中と妊娠中と授乳中で重要な栄養素は同じらしく、必要な栄養素のサプリメントやつわりに効くというお茶も定期的に送ってきてくれました。
 ですが、固形物はおろか水すら受け付けない為、サプリメントもうまく服用出来ずにいました。そんな時、通院していた病院で、妊婦向けの栄養学セミナーを受けました。
口に出来るものが少なく、体に残るものも少ないのなら、効率的に栄養や効用を得る必要があると思い、妊娠中の母体や赤ちゃんに必要な栄養分と必要な効用とは何かを調べることから始めました。
そこで、旧友が送ってきてくれたサプリメントに含まれる栄養素・効用を詳しく調べ、その栄養素・効用が含まれている食べ物、またはその栄養素の効用で近い効用を持つ食べ物を調べました。
 ちなみに旧友が送ってきてくれたサプリメントは、「ラクトフェリン」「葉酸」「ヘム鉄」の3種類でした。
 ラクトフェリンの効果は、抗菌・抗ウイルス活性、ビフィズス菌増殖促進作用、免疫調節作用、抗酸化作用、鉄吸収調節作用などの多様な作用があるそうです。(日本食品科学工学会誌HP参照)https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/53/3/53_3_193/_article/-char/ja/

 葉酸は水溶性ビタミンであり、効果として造血作用、補酵素としてアミノ酸と核酸の代謝をあげるそうです。(栄養の教科書[新星出版社]参照)
 ヘム鉄とは、酸素を身体に運ぶ作用があり、肉や魚などの動物性食品に多く含まれています。 その働きとして、造血作用、貧血予防、疲労回復、タンパク質代謝促進などの効果があります。(ILSのHP参照)http://www.ils.co.jp/seihin/hem.html

 ちなみに、鉄は、ビタミンCと合わせてとると吸収しやすくなるそうです。
 そして、食べられる食材の栄養素を調べたところ、トマトは非常に妊娠中に食べるのにいい食材だということに気が付きました。

気づいたトマトのすごさ

唯一食べられるトマトのことをさらに調べたところ、トマトの栄養素として、(可食部100gあたり)水分94.0g,炭水化物4.7g、ナトリウム3mg,カリウム210mg,マグネシウム9mg,リン26mg,ビタミンA β‐カロテン当量540μg, ビタミンB1 0.05mg, ビタミンB2 0.02mg, ビタミンB6 0.08mg, 葉酸 22μg, ビタミンC 15mg, 食物繊維総量 1.0g (もっとおいしい野菜の便利帳[高橋書店]参照)と記されていました。
 そして、多くの本やHPで最も挙げられていた栄養素が、トマトの赤い色素に含まれるリコピンでした。このリコピンという物質は、抗酸化力が強く、活性酵素を取り去るのが特徴とのことでした。(長生きしたけりゃトマトとたまねぎを食べなさい[PHP出版]:参照)
この抗酸化作用はラクトフェリンの効用でも含まれており、効果をトマトで代替え出来るのではと思いました。
抗酸化とは一体何なのか調べてみると、抗酸化力とはアンチエイジング(老化防止)の効果のことだそう。
老化を進行させる活性酵素は体にさまざまな害を及ぼすようで、呼吸で取り入れた酸素のうち一部は、糖質や脂質、タンパク質がエネルギーを生成する過程で使われ、酸化力の高い活性酵素に変わり、この活性酵素が体をさび付かせ(酸化)、老化の進行させるそうです。
その体をさび付かせる物質を退治してくれるのが、抗酸化物質であり、リコピンは、老化促進因子を無効にするほど、強力な抗酸化作用を発揮するとのことでした。(新しい安心・安全・健康を支える栄養学と食のきほん事典[西東社]」)

リコピンを摂取するために

そして、このリコピンをより効果的にとる方法は油と一緒にとることでした。
ごまや落花生などに含まれているビタミンEも一緒にとり、かつ、リコピンは熱に対し安定していて、加熱すると消化管で吸収されやすい形に変形し、油に溶けやすい性質ももっているそうです。(もっとおいしい野菜の便利帳[高橋書店]・長生きしたけりゃトマトをたまねぎを食べなさい[PHP出版]:参照)
そのことから、適当にカットしたトマト、ゴマ、バジルとオリーブオイルを軽く火にかけて、お酢と醤油、砂糖、塩を入れたタッパーに投入し、常備野菜をしていつも食べていました。
ここで、バジルを入れたのには、食べれる野菜だったという理由のほかに、 妊婦と赤ちゃんに必要な栄養素のうち、特に不足しがちになるのが、ビタミンKだということで、ビタミンKが多く含まれる野菜を調べたところ、バジルとシソが食べられる野菜の中でも多く含まれていたので、使用しました。
バジルとオリーブオイルに飽きてきたら、シソとごま油に変えたりして味付けしていました。バジルやシソのように合わせる相手を選びそうな野菜でも、トマトは、味の面でも栄養素の面でも非常に相性が良くトマトの万能性は素晴らしいと感じました。
 補足ですが、その時はたださっぱりしたくてお酢を入れていたのですが、後から酢トマトレシピ[オレンンジページ出版]という本が出ているほど、トマトとお酢の組み合わせがいいことを知りました。

積極的に摂りたい栄養素はトマトと相性抜群!

 そして、先ほど、妊婦と赤ちゃんに必要な栄養素の話が出たのですが、この両者に必要な栄養素として、タンパク質、カルシウム、カリウム、ビタミンA、C,D,E,K、葉酸、鉄があげられます。この内容は、定期通院している産婦人科で母親学級のカリキュラムの一環で栄養学をレクチャーするところが多いので、出産経験者の方は聞いたことがあるかもしれません。 
 そして、ここでも葉酸と鉄が出てきましたが、この両者に共通する効果として造血作用があげられます。赤ちゃんを守る胎盤や栄養素を運ぶために血液と血流がとでも重要になってくるそうです。私も何度か貧血になったことがあるのですが、妊娠中は血液量が増えるにもかかわらず、足りなくなるくらいなので、血液はたくさん作れる体であればあるほど、赤ちゃんへのリスクも減ると思われます。
 鉄は、鉄でも非ヘム鉄とヘム鉄の2種類があり、友人の勧めもあり、ヘム鉄の多い食品で食べられるものを選んで摂取していました。
卵黄、ほうれん草に含まれており、トマトは両者とも相性が良く、トマト・卵黄・ほうれん草を軽くオリーブオイルで炒めたものをお酢、醤油で味付けしたものを食べていました。

乳酸菌とトマトジュースの特製飲料

 あと、飲み物では、トマトジュースと乳酸菌飲料を合わせたものをよく飲んでいました。
一時期、血圧があがり、妊娠中毒症の一歩手前まで行ってしまい、血圧を下げる為に、トマトと乳酸菌を取りたかった、飲みやすかったというのが理由です。
乳酸菌と酵母により抗菌・抗ウイルス活性、免疫調節作用など色々な効果があることがわかり、トマトジュースと合わせたものを飲むことで妊娠中に必要な効果を補える栄養ドリンクになるのではという思いもあり飲んでいました。味もトマトの程よい酸味に乳酸菌飲料の甘みの相性が非常に良く、さっぱりした味わいでつわりが酷いかたでも飲みやすいのではと思います。

まとめ

 本当に何にでも合うトマトには、妊娠中にとても助けられました。
何も食べられない、何も受け付けなかったときは、栄養を取らなきゃ、という思いとは裏腹に体が受け付けず、このままで大丈夫かひどく不安になったものです。つわりの期間が長く、自分が食べられる食べ物を探すのが大変でした。そんな時にトマトの良さを再実感できたのは良かったと思います。
妊娠中ではない方も、用途に合わせて自由に変えられるトマトを料理に加えることで見た目も華やかになるし、栄養価も高いので健康の為に毎日のお料理に加えてみてはいかがでしょうか。

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